ニック・ロウ/ソー・イット・ゴーズ(1976)

Jesus of Cool (Reis) (変則6面開き紙ジャケット仕様)

【パブ・ロックの快楽】
Nick Lowe – So It Goes

ブリンズリー・シュウォーツの解散からおよそ1年後に発表された、ニック・ロウのソロ・デビュー・シングル。彼自身も設立に関わった英国のインディ・レーベル、スティッフ・レコードが初めてリリースしたレコードでもあった。
その後このレーベルはダムド、エルヴィス・コステロ、ディーヴォ、イアン・デューリーなどを排出し、その後の英国インディ・ブームの草分けとなった。

ポップでキャッチーだけれどもそれだけじゃない、という感じがいかにもニック・ロウらしい楽曲だ。

あれはたしか1988年、ニック・ロウはたったひとりで来日し、小さなライヴハウスで弾き語りのライブを行った。
わたしは当時付き合っていた彼女に誘われて名古屋の公演を観に行った。200人ぐらいが立ち見で満杯。わたしは当時ニック・ロウのことなんて全然知らなかったのだけれど、予習するつもりで買った彼の1stアルバムを聴いて、大いに気に入ったところだった。
そのライヴのオープニングがこの曲だったのを今でもよく覚えている。いきなりサビの大合唱で盛り上がったなあ。

全曲弾き語りだけのライヴだったけど、ニック・ロウの声の良さが印象的で、1時間強、飽きることなく聴いていられたものだ。

Visited 57 times, 1 visit(s) today

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 腰痛持ちの又三郎 より:

    私も名古屋のクワトロで観たのであった。あれは「パーティー・オブ・ワン」のリリースされた後だったので90年か91年ぐらいだったと思う。
    舞台の袖からひょこり現れたニックはアコギ一本で「ソー・イット・ゴーズ」を歌い始めた。正直に言うとその時私はひどくガッカリしたのだった。
    なぜなら私は「ロックパイルとしてのニック・ロウ」を期待していたからなんじゃないかと今になって思うのです。
    しかし「恋する二人」「シェイク・アンド・ポップ」と聞き進むにつれ、そんなのどうでもよくなりましたね。
    「ハーフ・ア・ボーイ、ハーフ・ア・マン」はアコギ一本でも迫力満点だし、「ホワッツ・シェイキン・オン・ザ・ヒル」は情緒豊かな歌い方に唸らされたし、ラストは私の大好きな「ピース、ラブ、アンド・アンダスタンディング」で締めてくれて、アリガトウ、ありがとう、本当にどうもありがとうと感激した夜になったのでした。

    • ゴロー より:

      90年か91年?

      あれ。

      もしかしてわたしが観に行ったのもそれだったのかな。
      そんなに何回もソロ・ツアーはやってないはずだし。

      だとしたらすごい偶然ですけどね。あのときいた200人中の2人がこうして30年後にコメントのやり取りをしてるなんて(笑)

      本文でも書いたようにわたしはまだニック・ロウをほとんど知らずに見に行ったので、なにを演奏したかとかもわかってなかったんですよねえ。残念ながら。

      • 腰痛持ちの又三郎 より:

        >そんなに何回もソロ・ツアーはやってないはずだし。
        それがニック先生、結構頻繫に来日しているようですよ。
        実は93年ぐらいに私は同じく名古屋クワトロでニックを観ているし、03年にはフジロックに来ているそうですよ。私は行けなかったけど。