はじめてのダリル・ホール&ジョン・オーツ【必聴名曲5選】5 DARYL HALL & JOHN OATES Songs to Listen to First

The Very Best of Daryl Hall & John Oates

米ペンシルヴァニア州出身のダリル・ホール&ジョン・オーツは、1972年にデビューした。

われわれの世代にとっては、80年代前半に大ヒットを連発し、80年代ポップスを牽引したアーティストのイメージが強いが、元々はブルー・アイド・ソウル・デュオとして70年代から独自のプロフェッショナルなサウンド作りを実践してきた実力派である。

Blue-Eyed Soul(青い目のソウル)なんて今はもう言わないのかもしれないけれど、当時はソウル・ミュージックをやる白人のことをそう呼んだのだ。

ホール&オーツは4千万枚以上のレコードを売り、ブルー・アイド・ソウル史上最も成功したアーティストであり、またポピュラー音楽史上最も売れたデュオでもあった。もう、サイモン&ガーファンクルも、ピンクレディーも目じゃないぐらい売れたのだ。

70年代の彼らの音楽は、真摯で情感溢れる素晴らしいソウル・ミュージックだったし、サウンドも磨き上げられ、エレガントに、ドラマチックに構築されていた。そして80年代にはポップ化を進めてさらなる大成功を収め、新鮮なサウンドで完成度の高いポップ・ソングを送り出し、時代のけん引役となった。

当時、古臭いフォーク・ソングみたいなものばかり聴いていたわたしに、少し年上の音楽好きの先輩が「最先端の音楽を知りたければホール&オーツを聴いてみろ」と薦めてくれたことを思い出す。懐かしいな。それが当時の彼らに対する一般的な評価だったと思う。

以下はわたしがお薦めする、最初に聴くべきダリル・ホール&ジョン・オーツの至極の名曲5選です。

サラ・スマイル(1976)
Sara Smile

ダリル・ホールの恋人、サラ・アレンについて歌った歌で、全米4位と、デビュー4年目にして初のヒット曲となった、彼らのブレイク作。
2人とも化粧をしたアルバムジャケットは誤解を招きかねないが、この歌からもわかるように、彼らはそういう関係ではなかったようだ。

「サラ・スマイル」の過去記事はこちら

シーズ・ゴーン(1973)
She’s Gone

ホール&オーツの3枚目のシングルで、全米60位と当初はふるわなかったが、「サラ・スマイル」でブレイクした直後の76年に再リリースすると、全米7位の大ヒットに。エレガントでありながらドラマチックに作り込まれたアレンジが素晴らしい。

リッチ・ガール(1977)
Rich Girl

彼らにとって初の全米1位を獲得した大ヒット曲。親しみやすいメロディとドラマチックな展開、完璧なアレンジの名曲。

プライベート・アイズ(1981)
Private Eyes

2週連続全米1位となった大ヒット曲。このあたりからポップ化が進み、80年代ポップスのけん引役としての新境地、新たなサウンドを開拓していく。

「プライベート・アイズ」の過去記事はこちら

マンイーター(1982)
Maneater

4週連続全米1位の大ヒット曲。イントロを聴いた瞬間にわかるように、60年代のシュープリームスなどのモータウン・サウンドをシンセサイザーを駆使した80年代サウンドで模したような曲だ。彼らのソウル・ミュージックへの深い愛を感じる。

入門用にホール&オーツのアルバムを最初に聴くなら、『グレイテスト・ヒッツ』がお薦め。最初に聴くべき代表曲はすべて網羅されています。

選んだ5曲を続けて聴けるYouTubeプレイリストを作成しましたので、ご利用ください。

♪プレイリスト⇒はじめてのダリル・ホール&ジョン・オーツ【必聴名曲5選】はこちら

また、apple musicのプレイリストとしても作成済みです。
apple musicをご利用の方はこちらのリンクからプレイリストにジャンプできます。

はじめてのダリル・ホール&ジョン・オーツ【必聴名曲5選】5 DARYL HALL & JOHN OATES Songs to Listen to First (goromusic.com)

ぜひお楽しみください。

(by goro)