【ディランのアルバム全部聴いてみた】『モア・ブラッド、モア・トラックス』(2018)

Bootleg Series 14: More.. [12 inch Analog]

【ディランのアルバム全部聴いてみた 67枚目】
Bob Dylan “The Bootleg Series Vol. 14: More Blood, More Tracks”

ブートレッグ・シリーズの第14集は、ディランの最高傑作として挙げられることも多い1975年発表のアルバム『血の轍(Blood on the Tracks)』のアウトテイク集。

このアルバムはもともとニューヨークで4日間で録音され、マスタリングもされてテスト盤も出来上がっていたのに、発売直前になってディランが「録り直したい!」と言い出して、故郷のミネアポリスで無名の知り合いを集めて録り直したという曰くつきのアルバムだった。その最初のニューヨーク録音がブートレッグとして出回っていたため、ここに公式にリリースして、ブートを無価値化する、というわけだ。

通常版(CD1枚)は、オリジナル・アルバムに収録された10曲がすべてニューヨーク録音版で収録されている。デラックス・エディション(CD6枚組)のほうでは、各曲のテイク違いがこれでもかと収録されている。

正直、完成版の『血の轍』さえあればわたしは充分であり、アウトテイクなんてそれほど興味を惹かれない。
マニア向けなのだろうけど、きっとマニアはすでにブートレッグを持っていて、さらにこの公式版を購入するのだろうなあ。

↓ 「運命のひとひねり(Simple Twist of Fate)」のテイク1。

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