ブレイムレス/ブレス (1996)

Signs Are All There

【90年代ロックの快楽】
Blameless – Breathe

ビートルズの中では比較的地味なほうのアルバム『フォー・セール』を車の中で聴きながら、でもこのアルバムがもし今発売されたとしたら、音楽誌で今年の年間ベストアルバムに選ばれたりするのだろうなあ、などと思った。

「年間ベストアルバム」なんて言われるとわたしはつい聴いてみたくなるのだけど、すごく凝ったものや実験的なものや変てこなものや耳あたりだけが新鮮なものが選ばれたりして、いかにも「これが今の時代のロックでござい」みたいな感じになってて「うーん」なんてなるのだけど、結局は昔ながらにメロディが充実しているものが堂々と出てきたらそんなものは全部吹っ飛んでしまうということは経験的に知っている。

わたしもなんだかんだ言っても、こんな古臭くてシンプルな、ただただメロディが耳に残るだけの曲が好きなのだ。
ビートルズやストーンズ、キンクスやザ・フーを初めて聴いたころからわたしの好みはちっとも変わらないのだなあ、とあらためて思う。

このバンドのことはなにも知らなくて、この1曲しか知らないけど、いつ聴いても嬉しい曲だ。
ほんとはもっとカッコいい曲は世の中にはいくらでもあるけど、カッコよけりゃいいってもんでもないのさ。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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