ブレイムレス/ブレス (1996)

Signs Are All There

【90年代ロックの快楽】
Blameless – Breathe

ビートルズの中では比較的地味なほうのアルバム『フォー・セール』を車の中で聴きながら、でもこのアルバムがもし今発売されたとしたら、音楽誌で今年の年間ベストアルバムに選ばれたりするのだろうなあ、などと思った。

「年間ベストアルバム」なんて言われるとわたしはつい聴いてみたくなるのだけど、すごく凝ったものや実験的なものや変てこなものや耳あたりだけが新鮮なものが選ばれたりして、いかにも「これが今の時代のロックでござい」みたいな感じになってて「うーん」なんてなるのだけど、結局は昔ながらにメロディが充実しているものが堂々と出てきたらそんなものは全部吹っ飛んでしまうということは経験的に知っている。

わたしもなんだかんだ言っても、こんな古臭くてシンプルな、ただただメロディが耳に残るだけの曲が好きなのだ。
ビートルズやストーンズ、キンクスやザ・フーを初めて聴いたころからわたしの好みはちっとも変わらないのだなあ、とあらためて思う。

このバンドのことはなにも知らなくて、この1曲しか知らないけど、いつ聴いても嬉しい曲だ。
ほんとはもっとカッコいい曲は世の中にはいくらでもあるけど、カッコよけりゃいいってもんでもないのさ。

Visited 4 times, 1 visit(s) today

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする