No.027 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド/サンデー・モーニング (1967)

Velvet Underground & Nico-45th Anniversary
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その27
velvet underground / sunday morning

ヴェルヴェッツはアンディ・ウォーホルのプロデュースにより、ドアーズよりもさらにダークで聴きにくいアルバムでデビューした。さすがにこれは全米No.1とはならなかった。
それどころかほとんど売れなかったようだが、今ではロック史上の最重要名盤のひとつとして完全に定着している。

これまでこの≪500≫に取り上げてきた曲は、まあ多少の好みはあっても聴けば誰でもふつうに楽しめる曲ばかりだったと思うけど、この曲はそうはいかないかもしれない。

実はわたしもこのアルバムを初めて聴いたときはよくわからなかった。
でも繰り返し聴いているうちに少しずつ好きになり、さらに繰り返し聴き続けると、いつのまにか最も好きなアルバムのひとつになっていた。
やはり繰り返し聴いてみないとその本当の面白さがわからない音楽もある。

この独特のグループの音楽は、記念すべき史上初の「オルタナティヴロック」だ。
「オルタナティヴ」とは、「もう一方の」「別の」「異質な」という意味だが、要するにそれまでのロックとは別物であって、その面白さの質もちょっと違うものなのだ。

それまでワンフロアだった「ロック」というジャンルに地下フロアができたようなものだ。
ロックミュージックの増床である。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドはその地下フロアの最初のテナントとなった。
わたしは青春時代に地下フロアの存在に気づいてからはもっぱら1Fを素通りしてB1へと階段を下っていく癖がついてしまったので、このフロアのことはまあまあ知っている。
それにしてもまだそんな地下フロアなど無い時代に自らグループ名に「アンダーグラウンド」などと付け、初めからその地下フロアの増床を狙っていたとすれば凄い。

全然良く思えなくても仕方がないし、この曲やこのアルバムの良さがわからないといって戸惑う必要もない。

べつに特別に優れた曲というわけでもないし、上手くもないし、カッコよくもないし、高度に芸術的でもない。
正直、この曲の素晴らしいところはと訊かれても、シンプルなメロディと、あとはその独特の「雰囲気」とか「味」としか言いようがない。

ただただ好みの問題だけであり、多数決ではきっと負ける。
オルタナティヴロックというものは少数派が好んで聴く、変わり者が好む一風変わった音楽というほかないのだ。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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