≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その119
The Beatles – All My Loving
ビートルズを5曲までに絞るのはまあ難しいですね。
この曲は63年発表の2ndアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』に収録された曲だ。
ポール・マッカートニーが書いた曲で、リード・ヴォーカルはポール、ハモリもポールのオーバーダビングだそうだ。
ジョン・レノンが後年、この曲に関して「悔しいほどいい曲。彼は完璧な作曲の才能を持っていると感じた」と語ったそうだ。
イントロなしでいきなり「Close your eyes…」と若きポールの瑞々しい声で歌われる冒頭から、一度聴いたら忘れられない素晴らしいメロディをもった名曲だ。
「シー・ラヴズ・ユー」と並んで、わたしにとって初期ビートルズのイメージを象徴する曲であり、ポール・マッカートニーが作った曲の中でも一番好きなんじゃないかと思う。
わたしにとっては、一度聴くと数日間は頭の中でリピートし続けてしまう、厄介な曲だ。
現代に至っても他のロックバンドとは別格の扱いを受けすぎるビートルズだけど、こういうシンプルに強力な輝きを放つ曲を聴くと、まあ別格にもなるか、と納得してしまうのである。