≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その196
Oasis – Wonderwall
オアシスの1stアルバムは、「スーパーソニック」は最高だけれども、アルバム全体としてはそれほど好きでもなかった。
オアシスは1stが最高、という人も結構いるらしいので、そのあたりは好みの相違である。
わたしは2ndの『モーニング・グローリー』がオアシスの中ではダントツで好きだ。
90年代最高のロックアルバムのひとつだと思っている。
今聴くと冒頭の「Hello」からヘヴィなサウンドが胃に重すぎる感じがするけど、まあこれは時代なので仕方がない。
轟音ギターやヘヴィなサウンドを競い合っていたような時代だったからだ。
そんな中でオアシスはいち早く、ヘヴィなだけじゃないぜ、というところを、このアルバムで見せつけた。
それまでイギリスでは爆発的な売れ方をしていたものの、アメリカでは全然だった。
この「ワンダーウォール」がシングルカットされると全米チャート8位まで上がる大ヒットとなり、アメリカだけでなく世界中にオアシスの名を知らしめた。
ヘヴィなだけではないこともあらためて評価されたし、全楽曲を書いていたノエル・ギャラガーのソングライティングの才能にも注目が集まった。
わたしも、当時のイギリスには面白いバンドがたくさんいたけれども、ついにホンモノが出てきたなあ、などと少し感動しながらこの曲を聴いたものだった。