≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その205
Johnny Cash – Folsom Prison Blues
ジョニー・キャッシュは1955年6月にサン・レコードから「ヘイ、ポーター」でデビューし、同年12月に2ndシングルとして発売されたのがこの曲だ。
1955年と言えばロックンロールが誕生した年だ。
この曲もまた、その偉大なる年に生まれたロックンロールの原型のひとつだ。
ギターソロもシンプルだけど、エッジの効いたロックンロールの香りがする。わたしはこのギターソロも大好きだ。
列車の音が聞こえてくる
きっと金持ちが食堂車で葉巻でも吹かしてるんだろう
でも俺はフォルサム刑務所に閉じ込められてるおふくろはいつもいい子にしなさい、と言ってた
銃なんかで遊んじゃダメだって
でもおれはリノで男を撃ったんだ
ただそいつが死ぬところを見るためだけにな
(written by Johnny Cash)
なんとも恐ろしく哀しい歌だが、彼はいつもこれをライヴのオープニングで歌っていたそうだ。
この動画はカリフォルニア州立サン・クエンティン刑務所でのライヴである。
彼は道を踏み外して収監された囚人たちにシンパシーを感じたのか、刑務所での無料ライヴを何度か行っている。
もう1曲目からこの歌で、そりゃ盛り上がるに違いないが、よくこの曲を演奏することを許されたもんだと思う。
まあ、もし許されなくても彼なら演奏するだろうけど。
実際のフォルサム刑務所でも彼はライヴを行い、ライヴ盤も残されている。
この曲も演奏され、もちろん大盛り上がりである。