≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その211
Lightnin’ Hopkins – Mojo Hand
マディ・ウォーターズの「ガット・マイ・モジョ・ワーキング」もそうだけど、ブルースによく出てくるこの「モジョ・ハンド」または「モジョ」と呼ばれるのは、ブードゥー教の呪術師がつくって売るお守り袋のことだ。
女にモテるモジョとか、歌が上手くなるモジョとか、いろいろなものが売られていたらしい。
ルイジアナに行って、モジョ・ハンドを手に入れるんだ
おれの女が浮気しないように男が出来た女はすぐにわかる
まっすぐおれを見ようとしないし、急にキレやがる
明日ルイジアナに行ってモジョ・ハンドを手に入れ
すぐに帰ってくるつもりだ
(written by Lightnin’ Hopkins, Sam Hopkins)
このライトニン師匠の曲の、その意味するところはこのジャケからも推察できるように、要するに絶倫になって女をヒイヒイ言わせたるぞ!ってことなのだろう。
ただし、マディ・ウォーターズも「いい加減な呪術師が金儲けのために売りつけてるんだ」と言っているように、それを心底信じてるわけでもなく、面白半分に歌われているようだ。
この歌の動画を探してみると、後年はエレキギターで演奏しているものが多いのだけど、わたしはこのオリジナルのアコギバージョンが好きだ。
このパワーはもしかしてモジョの効果なのだろうかと思うほどカッコいい。