No.213 サム・クック/ワンダフル・ワールド (1960)

SINGLES COLLECTION
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その213
Sam Cooke – Wonderful World

その唯一無二の歌声はもちろん、ソングライティングの才能も含めて、わたしが最も愛するソウルシンガー、サム・クックの代表曲のひとつだ。
サム・クックとルー・アドラー、ハーブ・アルパートによる3人で書かれている。
それにしてもなんていい曲だ。
アコースティック楽器だけのシンプルなアレンジもまたいい。

歴史のことなんかよく知らない
生物学も科学もよくわからないし
専攻したフランス語も覚えられない
(written by Lou Adler, Herb Alpert, Sam Cooke)

この曲には他にも、地理、三角法、代数、計算尺などという、歌の歌詞にはふつう出てこないようなお勉強用語が出てくるのがユニークで、それも幅広く愛された理由のひとつと思われる。

ただし、マルコムXやモハメド・アリなどとも親交があり、公民権運動にも積極的に関わリ、人種の平等を訴えるメッセージ・ソングも書いたサム・クックの、もう少し深い思いも込められているようだ。

でも君を愛していることは知ってるんだ
君も僕を愛しているならどんなに素敵な世界になるだろう

僕は優等生じゃないけど、でもそうなろうと努力してる
そうすれば君の愛を勝ち取ることができるかもしれないから
(written by Lou Adler, Herb Alpert, Sam Cooke)

黒人も懸命に勉強して立派な人間にならなければいけない、ということでもあるし、歌詞に出てくる「君」が白人の女の子だとすれば、そんなふたりが愛し合うことができるとしたらなんて素晴らしい世界なんだろう、と歌っているのかもしれない。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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