No.325 MC5/キック・アウト・ザ・ジャムズ (1969)

Kick Out the Jams
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その325
MC5 – kick out of jams

とにかくアツい、うるさいのである。

ストゥージズと並ぶ2大デトロイトの環境音楽、MC5は1969年にライヴ盤『キック・アウト・ザ・ジャムズ』でデビューした。この曲はそのデビュー・アルバムに収録されたタイトル曲だ。

1stアルバムがいきなりライヴ録音というのは、彼らのハイ・ボルテージをそのまま収録したいと考えたレコード会社のアイデアらしいが、これが見事にハマった。

猥雑で猟奇的で体感温度ナンバーワンの、B級ロック界の悪のヒーローだ。
本気度が高すぎる切迫感と、異常な重量感と破壊力、寝転んで聴いていたら思わず跳び起きてしまうほどのインパクトだ。

彼らは3年ほどの活動期間で、商業的には成功したとは言えなかったが、70年代のパンク・ムーヴメントの源流としてストゥージズとともに再評価され、90年代にもグランジの始祖として再々評価された。
わたしはその、再評価と再々評価の真ん中辺りで知って最高評価をしていた。

この曲は彼らの代表曲で、伝説的名曲として聴き継がれている。
かどうかはわからないが、こういう歌は紅白やFNS歌謡祭などではなかなか歌われにくいので、聴き継がれていくためにもこうして語り継いでいくしかあるまい。

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