ジミ・ヘンドリックス/クロスタウン・トラフィック(1968)

エレクトリック・レディランド

【60年代ロックの快楽】
The Jimi Hendrix Experience – Cross Town Traffic

ジミ・ヘンドリックスの一大実験工房のような3rdアルバム『エレクトリック・レディランド』からのシングル。

全米52位、全英37位とあまりパッとしない数字だが、しかしジミヘンはそもそもシングルチャートにあまり結果を残しておらず、あの名曲「紫のけむり」ですら、全米65位と、たいしたチャート・アクションはしていない。この「クロスタウン・トラフィック」は全米・全英の両方にチャート入りした唯一のシングルでもある。

キレのいいギター・リフから始まる、スピード感あふれるカッコい曲だ。

ロック・ファンならジミヘンの名前を知らない人はいないだろうけど、実際のところヒット曲はほぼ無いに等しいし、生前残したアルバムはたった3枚とベスト盤1枚のみ。活動期間はわずか4年ほどに過ぎなかった。

それでもエレキギターの可能性を一気に拡げた、史上最高のロック・ギタリストであることに間違いない。

ロックの歴史とは、エレキギターをどう使うか(あるいは使わないか)という闘争の歴史でもあった。その扉を開放したのがジミヘンだったのだろう。

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