【カントリー・ロックの快楽】
Johnny Cash – Big River
Johnny Cash – Big River
1958年のシングル「バラッド・オブ・ア・ティーンエイジ・クイーン」のB面として発売され、A・B面共にヒットした。米カントリー・チャート1位、全米14位。作詞・作曲はジョニー・キャッシュだ。
おれはしだれ柳に泣き方を教えた
雲に、澄んだ青空を隠す方法も教えた
おれがその女性のために流した涙で川は大洪水さ
おれは死ぬまでここに座ったままさ彼女とはミネソタ州で偶然出会った
南部訛りを聞くたびに興奮した
だが、彼女は川下の町で遊んでると聞いた
だからおれは川を下ることにした(written by Johnny Cash)
結局この女性は、その川に乗ってニュー・オーリンズまで行ったが、彼よりも川に夢中になり、彼はフラれた哀しい気持ちをメキシコ湾に捨てた、というファンタジックでユニークな歌詞だ。ジョニー・キャッシュの詩人としての本領が発揮された曲と言えるだろう。
後年、この歌詞にインスパイアされて、ボブ・ディランが「ブルーにこんがらがって」を書いたそうだ。
派手さはないがメロディも洗練された伊達男みたいに渋くてクールだし、テネシー・スリーによるキレのいい縦ノリビートもカッコいい。
それにしてもジョニー・キャッシュの音楽は、カントリーなんだけど、どこかやっぱりロック的なんだよねぇ。
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