【カバーの快楽】
Linda Ronstadt – Alison
Linda Ronstadt – Alison
この【カバーの快楽】というシリーズを始めて以来度々ご登場いただいている70年代アメリカの歌姫リンダにまたしてもご登場願おう。
原曲は前年の1977年に発表されたエルヴィス・コステロのシングルだ。
リンダの9枚目のアルバム『ミス・アメリカ(Living In The U.S.A.)』に収録され、アルバムは全米1位を獲得している。
この曲は、リンダが初めて取り上げた、当時の英国パンク~ニュー・ウェイヴの楽曲ということになる。
コステロのシングルはイギリスのチャートにも上がってこないぐらいのインディー・レコードだったのに、後にロック史上に残る名バラードとなるこの楽曲にちゃんと目を付けて早速カバーするあたりはさすがリンダだ。
リンダのエモーショナルでメリハリの効いたヴォーカルは数々のカバーで原曲を超えてしまい、元歌の歌手たちを震え上がらせてきたが、さすがにこの曲のオリジナル超えは難しい。
まあなにしろコステロの歌声は言うに及ばず、シンプルなアレンジもこれしかないというぐらいに素晴らしい。
でもリンダのカバーもかなりイイ線いってると思う。
↓ エルヴィス・コステロのオリジナル。