【70年代ロックの快楽】
Leon Russell – Hummingbird
Leon Russell – Hummingbird
オクラホマ出身のレオン・ラッセルは、十代の頃からナイトクラブなどでピアノを弾き、20歳の頃にはすでにロサンゼルスで活動する腕利きのスタジオ・ミュージシャンとしてその界隈では有名人だったらしい。
デビュー・アルバムは1970年、28歳でのリリースとなったが、参加アーティストの顔触れが若くしてすでに人脈の豊かさを窺わせる。
ミック・ジャガー、ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツ、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、エリック・クラプトン、ジョー・コッカーなどなど。彼らはサポートをしながら、しかし全員がレオン・ラッセルのスワンプ・ロックの影響を受けてもいるのだ。
この曲はその名盤1stアルバムの収録曲。
ハミングバードとは、あの花の蜜を吸う世界一小っちゃい鳥、ハチドリのことだ。
「一生あの娘しか愛さない」と言い切るほど惚れた女性をこのハチドリに喩えて、「飛んで行かないでおくれ!」と絶叫するせつないラヴ・ソングである。
きっと小っちゃくてすばしっこい女性だったんだろうな。
同年にB.B.キングが早速この曲をカバーしている。
スワンプ・ロック寄りの、わりとそのままのアプローチのカバーだ。
B.B.キングもスワンプ・ロックの影響を受けていたということだろう。
↓ B.B.キングのカバー。
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