ジェリー・リー・ルイス/ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイン・オン(1957)

Jerry Lee Lewis - Whole Lotta Shakin' Goin' On (Singles 1957 - 1958):  letras y canciones | Deezer

【50年代ロックの快楽】
Jerry Lee Lewis – Whole Lotta Shakin’ Goin’ On

1956年にサン・レコードからデビューしたロックンロール・オリジネイターのひとり、ジェリー・リー・ルイスの2ndシングル。全米3位と、彼を一気にブレイクさせる大ヒットとなった。

同じサン・レコードからデビューしていた先輩エルヴィス・プレスリーも腰フリフリ脚ガクガクダンスで世の耳目を集めたが、そのさらに上を行く過激でクレイジーなパフォーマンスは、大人たちからは批判を浴び、若者たちからは熱狂的に支持された。

しかしその後、ジェリー・リーが13歳の少女と結婚していることがマスコミに暴かれると、公演を予定していたイギリスは入国を拒否、ヨーロッパ・ツアーは中止となった(結婚年齢に関しては州法で認められていたもので、ジェリー・リーは隠そうともしなかったし、周囲は謝罪会見をするよう勧めたが彼は頑なに拒否した。そもそもジェリー・リーはそれが3度目の結婚であり、最初の結婚は彼が14歳のときだった)。

このスキャンダルをきっかけに彼の人気は急落し、1万ドルだった公演料も250ドルまで下がった。ブレイクからわずか1年後のことだった。この辺りは彼の半生を描いた映画『グレート・ボールズ・オブ・ファイア』に詳しい。

映画『グレート・ボールズ・オブ・ファイア』の過去記事はこちら

この曲はデイヴ・カーリー・ウィリアムスとジェームス・フェイ・ロイ・ホールによって書かれ、オリジナルはR&B歌手のビッグ・メイベルが歌って1955年にリリースされた。

メイベル版はスウィング・ビートと肝っ玉母さん系のヴォーカルによるR&Bだが、ジェリー・リーは叩き壊すようなブギウギ・ピアノを前面に、豪速球のエネルギッシュなバージョンで、草創期のロックンロールを代表する名曲となった。

動画は彼のデビュー当時の激しいパフォーマンスを記録した貴重な映像だ。ああカッけー。

↓ ビッグ・メイベルのオリジナル。

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