シンディ・ローパー/トゥルー・カラーズ(1986)

True Colors by CYNDI LAUPER (2013-07-30)

【80年代ポップスの快楽】
Cyndi Lauper – True Colors

世界的ヒットとなった前作から3年後、満を持してリリースされた2ndアルバム『トゥルー・カラーズ(True Colors)』収録のタイトル曲で、全米1位の大ヒットとなった。この曲もシンディ・ローパーの代表曲のひとつとして知られている。

「Colors」とは「十人十色」の「色」、すなわち個性のことで、「わたしはあなたの真実のColorを知ってる。それはすごく美しく輝いている。だから自分の本当の姿を見せることを決して恐れないで」と歌う歌だ。その内容から、同性愛者の人権運動のテーマ曲としても使われているそうだ。

同じアルバム内にマーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイン・オン」のカバーが収録されていることからも、人間の多様性の尊重がこのアルバムの通底するテーマとなっているようだ。アルバムは前作と同じく全米4位、日本でもオリコン2位の大ヒットとなった。

「七色の声を持つシンガー」とも呼ばれるシンディだが、この曲の彼女の声から伝わる優しさ、誠実さ、美しさに、聴いた瞬間に歌詞もわからずグッときた憶えがある。

シンディ・ローパーの中でも屈指の美しいバラードだ。

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