キャロル・キング&ジェリー・ゴフィン作品【必聴名曲10組10曲】The 10 Great Songs King & Goffin Wrote

GOFFIN & KING

早熟の天才少女キャロル・キングは1958年、16歳のときに自作の曲でレコード・デビューした。

残念ながらヒットはしなかったが、翌年にクイーンズ・カレッジでジェリー・ゴフィンと出会い、17歳で早熟の出来ちゃった結婚をすると、共働きをしながら子育てもしつつ、空いた時間にジェリーが詞を書き、キャロルが曲をつけた楽曲を様々なアーティストに提供するようになる。それらの曲が大ヒットを連発すると、ニューヨークの天才ソングライター・チームとして音楽業界に名を轟かせることになった。

彼らが1968年に離婚するまでのおよそ8年の間に量産した作品群にはアメリカン・ポップスの礎となった偉大な名曲が数多く存在する。

ここでは、そんなキング&ゴフィンが様々なアーティストに提供した膨大な楽曲群の中から、特に注目すべき(またはわたしが愛する)名曲を10曲選んでみました。

シュレルズ/ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー(1960)
The Shirelles – Will You Still Love Me Tomorrow

NYのガールズ・コーラス・グループ、シュレルズに提供した曲で、キング&ゴフィンにとって記念すべき初の全米ナンバー1ヒットとなった。夫婦はこれをきっかけに日中の仕事を辞め、楽曲制作に専念するようになった。
これを書いたキャロル・キングはまだたったの18歳。まさに天才の作品と言えるだろう。この曲は後に名盤『つづれおり(Taperstry)』でセルフカバーしている。
「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」の過去記事はこちら

リトル・エヴァ/ロコ・モーション(1962)
Little Eva – The Loco Motion

これも全米1位となった、キング&ゴフィンの作品で最も広く知られた大ヒット曲だ。
リトル・エヴァはもともとキング&ゴフィンが雇ったベビー・シッターだったが、2人は彼女の歌の才能を見抜き、試しにこの曲のデモテープを作る際に歌わせてみたところ、2人はその出来が大いに気に入り、そのデモ録音をそのままレコード化したという。わたしはこの曲が、キング&ゴフィンの最高傑作だと思っている。
「ロコ・モーション」の過去記事はこちら

ザ・ドリフターズ/アップ・オン・ザ・ルーフ(1962)
The Drifters – Up on the Roof

かつてベン・E・キングも在籍したNYの老舗ソウル・グループ、ドリフターズに提供した曲で、全米5位の大ヒットとなった。
ジェリー・ゴフィンが、自身が書いた歌詞の中でも最も気に入ってる作品として挙げている曲だ。
「アップ・オン・ザ・ルーフ」の過去記事はこちら

クッキーズ/チェインズ (1962)
The Cookies – Chains

NY出身のガール・コーラス・グループ、ザ・クッキーズによって歌われたこの曲は、全米17位のヒットとなった。
その3か月後にビートルズがこれをカバーし、1stアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』に収録したことで世界的に知られるようにもなった。

スティーヴ・ローレンス/かなわぬ恋(1962)
Steve Lawrence – Go Away Little Girl

俳優兼ポピュラー歌手のスティーヴ・ローレンスに提供した曲で、全米1位の大ヒットとなった。
シンガーのスタイルに合わせて様々に曲を書き分ける当時弱冠20歳のキャロル・キングの才能が凄すぎる。
「かなわぬ恋」の過去記事はこちら

シフォンズ/ワン・ファイン・デイ (1963)
The Chiffons – One Fine Day

シフォンズはNY出身のガール・コーラス・グループで、女子高生のときにトーケンズに見いだされ、1960年にデビューした。この曲は全米5位の大ヒットとなり、シフォンズの代表曲となった。印象的なイントロのカッコいいピアノはキャロル・キングが弾いている。
「ワン・ファイン・デイ」の過去記事はこちら

アニマルズ/ドント・ブリング・ミー・ダウン(1966)
The Animals – Don’t Bring Me Down

ブリティッシュ・ビート・バンド、アニマルズのシングルとしてリリースされ、全英6位、全米12位のヒットとなった。
いかにもアニマルズらしい曲で、キング&ゴフィンの引き出しの多さと才能に驚かされるが、これを自分たちでは書けなかったのがアニマルズが短命に終わってしまった理由でもあったのだろう。

アレサ・フランクリン/ナチュラル・ウーマン(1967)
Aretha Franklin – (You Make Me Feel Like) A Natural Woman

ソウルの女王アレサ・フランクリンの代表作『レディ・ソウル』に収録された曲で、全米8位の大ヒットとなった。
キャロル・キングの『つづれおり』にもセルフ・カバーが収録され、彼女の自叙伝のタイトルにもなっている代表曲だ。
「ナチュラル・ウーマン」の過去記事はこちら

ザ・モンキーズ/プレザント・ヴァレー・サンデイ(1967)
The Monkees – Pleasant Valley Sunday

当時世界で猛威を振るっていたビートルズみたいなバンドをアメリカでも生み出そうとの目論見でテレビ番組のオーディションで集められた4人組、モンキーズはその目論見通り大人気となり、ヒット曲を連発する。この曲も全米3位の大ヒットとなった。

ザ・バーズ/ワズント・ボーン・トゥ・フォロー(1968)
The Byrds – Wasn’t Born to Follow

ザ・バーズの5枚目のアルバム『名うてのバード兄弟』収録曲。
自由を求めて都市から逃避する想いを歌った歌で、映画『イージー・ライダー』に使用されたことで有名になった。途中のサイケデリックな間奏がいかにも当時のバーズらしい。

選んだ10曲がぶっ続けで聴けるプレイリストを作成しましたので、ご利用ください。

♪プレイリスト⇒キャロル・キング&ジェリー・ゴフィン作品【必聴名曲10組10曲】はこちら

また、apple musicのプレイリストとしても作成済みです。
apple musicをご利用の方はこちらのリンクからプレイリストにジャンプできます。

キャロル・キング&ジェリー・ゴフィン作品【必聴名曲10組10曲】The 10 Songs King & Goffin Wrote (goromusic.com)

ぜひお楽しみください。

(by goro)

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