【ディランのアルバム全部聴いてみた】『ストリート・リーガル』(1978)

Street Legal [12 inch Analog]

【ディランのアルバム全部聴いてみた 22枚目】
Bob Dylan “Street Legal”

このアルバムは実は聴いたことがなかった。

いきなり1曲目の「チェンジング・オブ・ザ・ガード」に引き込まれる。7分もあるけど全然飽きずに聴いてられる。その後1日、ずっと頭の中でこの曲がグルグル回っていた。

ディラン37歳の時のアルバムで、R&B風の女性コーラスとスプリングスティーン風のサックスなんかが加わり、ディランにしてはやや派手めのポップなアレンジだ。メロディも情緒豊かで、広く親しまれそうなアルバムだ。

もともとディランの書く曲はポップな要素も十分あるのに、アレンジが地味だったり、歌い方がアレだったりでなかなかわれわれ凡人には伝わりにくい。他のアーティストにカバーされてやっとそのポップさがわかるという曲も多いが、このアルバムなら他人の手を借りなくても充分にそれがわかる。

全米11位と、前作、前々作が連続1位だったのに比べるとちょっと落ちすぎな気もするが、イギリスでは全英2位で、ディランの中で最も売れたアルバムとなったのはわかる気がする。

わたしは今回初めてこのアルバムを聴いたが、どちらかというと好きなほうのアルバムになった。

ジャケットのディランは「こっちの方向で間違ってなかったかな?」という感じだが、たぶん間違ってはいないと思う。

↓ 「チェンジング・オブ・ザ・ガード(Changing of the Guards)」

↓ 「イズ・ユア・ラヴ・イン・ヴェイン(Is Your Love in Vain?)」

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