【ディランのアルバム全部聴いてみた】『リアル・ライヴ』(1984)

Real Live

【ディランのアルバム全部聴いてみた 28枚目】
Bob Dylan “Real Live”

ライヴ盤が多くなってきたな。

この『リアル・ライヴ』は、1984年のヨーロッパ・ツアーからのライヴ・アルバムだ。
全10曲中7曲が60年代のよく知られた曲で、80年代の曲は2曲しかない。

宗教ドハマり期間のライヴは昔の曲をまったくやらずに、ゴスペル的な最新曲とディラン牧師の説教的なMCのみで構成されていたため、どんどん客の入りも悪くなっていったらしい。

加えてレコード売り上げも落ちてきていた頃で、「昔のディランが帰ってきたぞ!」というアピールなのかもしれない。

Side A
1.追憶のハイウェイ61 – Highway 61 Revisited – 5:07
2.マギーズ・ファーム – Maggie’s Farm – 4:54
3.アイ・アンド・アイ – I and I – 6:00
4.ライセンス・トゥ・キル – License to Kill – 3:26
5.悲しきベイブ – It Ain’t Me, Babe – 5:17

Side B
1.ブルーにこんがらがって – Tangled Up in Blue – 6:54
2.戦争の親玉 – Masters of War – 6:35
3.やせっぽちのバラッド – Ballad of a Thin Man – 3:05
4.北国の少女 – Girl from the North Country – 4:25
5.トゥームストーン・ブルース – Tombstone Blues – 4:32

ただそのよく知られた曲も、アレンジし過ぎてなんの歌か全然わからないという曲もあるのは、まあいつものことだけれども。

ミック・テイラーをギタリストに迎え、時折ストーンズみたいに聴こえることもあるラフなロックンロール・ライヴに仕上がっている。まあ、平凡と言えば、平凡な出来だ。特にお薦めしたい気持ちにはならない。

弾き語りの「悲しきベイブ」は観客も一緒に大合唱だ。ディランのライヴ盤でこういう雰囲気はめずらしい。

でもアコギはエレアコみたいで、残念。

※このアルバムからの動画は見つけられず、今回は動画無しです。

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