【ディランのアルバム全部聴いてみた】『ディラン&ザ・デッド』(1989)

Dylan & the Dead

【ディランのアルバム全部聴いてみた 33枚目】
Bob Dylan “Dylan & The Dead”

1987年に行われた全6か所のスタジアム・ツアーから抜粋した、グレイトフル・デッドとのライヴ・アルバムだ。

あんまり良い評価はされていない作品らしいけれども、そこまで悪いとも思わなかった。

たしかに当時のディランのヴォーカルは、どんどん歌い方のクセが強くなっているせいもあって、あんまり心のこもってない、投げやりな感じに聴こえてしまうところもある。

グレイトフル・デッドのほうは、まあユルいところはあるけれども、なんの曲かわからないようなヘンなアレンジにしていないところは好感がもてる。あくまでバック・バンド以上の主張はないけれど、ディランの音楽との相性は悪くない。ただ、フェードアウトみたいに終わっていく曲がいくつかあるのに違和感はあるけど。

実際、ディランはデッドとのコラボが気に入ったようで、この後、デッドに加入したいと申し入れたらしい。断られたそうだけど。まあ、そりゃそうだろうな。

全7曲とCD時代にしては少ない曲数は物足りない感じだけど、「あんまりライヴでやってない曲をやろう」というデッド側の提案で、ちょっとめずらしい選曲になっているのは嬉しい。

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