日曜ロック写真館 vol.5【Tシャツ編】

1週間の御無沙汰でした、〈日曜ロック写真館〉です。

Twitterの投稿から、ロック・アーティストたちの写真を拾い集めてみました。

今回は【Tシャツ編】と題しています。
わたしはアーティストが別のアーテイストのTシャツを着ている写真が好きで、そこにはリスペクトを感じたり、意外なチョイスに驚かされたり嬉しかったりと、いろいろと面白い発見もあったりするので、ついつい気になってしまう癖があります。

今回はそんな写真を集めてみました。

日曜の午後をロックな写真でお楽しみください。

※Twitter社のルールに則って投稿の埋め込みをしています。

まずはブライアン・ジョーンズのTシャツを着るデヴィッド・ボウイ。
70年代前半ぐらいの写真なので、ブライアンは故人だが、ボウイの彼への想いが伝わってくるようだ。

ご存知、世界一有名なアーティストロゴ、ローリング・ストーンズのベロマークを着ているのはイギー・ポップだ。アリス・クーパーと、ドアーズのキーボード担当のレイ・マンザレクと。1974年なので、ちょうどストゥージズが解散した年だ。

ザ・フーのTシャツを着る、ラモーンズのジョーイ・ラモーン。彼はブリティッシュ・ビートやサーフ・ミュージックなどの60年代ロックへの熱烈な愛を隠さなかった。

こちらはラモーンズのギタリスト、ジョニー・ラモーン。Tシャツは1974年公開のホラー映画の『悪魔のいけにえ』。わたしも大好きな名作だ。

セックス・ピストルズのジョニー・ロットンは、ボブ・マーリィ&ザ・ウェイラーズのTシャツ。当時のイギリスのパンクスたちはこぞってレゲエに強いシンパシーを寄せていたものだ。

以前にも紹介したが、若きシド・ヴィシャスがデヴィッド・ボウイのコンサートに行ったときのスナップらしい。めっちゃTシャツをアピールしてるのがカワイイ。

ザ・クラッシュは、4人揃った姿が絵になるバンドのナンバーワンだとわたしは思っている。ポール・シムノンがきているのはパティ・スミスのTシャツだ。彼女のシングル「グロリア」のジャケの写真を使ったもの。

ミック・ロンソンは、『ジギー・スターダスト』の頃のデヴィッド・ボウイのバンドのギタリストで、その後、モット・ザ・フープルに加入した。彼のTシャツを着ているのはブロンディのデボラ・ハリー。

ミック・ジャガーとアクセル・ローズ。1989年と言えばガンズ&ローゼスが絶頂期の頃だ。アクセルが着ているのはストーンズの1972年のアルバム『メインストリートのならず者』のジャケットの一部に写っている写真。

こちらはガンズ&ローゼスのギタリスト、スラッシュ。彼が着ているのはメタリカのTシャツ。『アイアンマン』のロバート・ダウニーJr.と。

そのメタリカのヴォーカリスト、ジェームズ・ハットフィールドが着ているのはモーターヘッドのTシャツ。フー・ファイターズのデイヴ・グロールと。

同じくメタリカのドラマー、ラーズ・ウルリッヒが着ているのは、ラモーンズのTシャツ。ヘヴィメタルの最高峰にいながら、メタルじゃないチョイスがいかにも彼ららしくていい。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズを出たり入ったりしているジョン・フルシアンテ。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドはレッチリとは真逆のようなバンドだけど、彼が好きなのはなんとなく理解できる。

レッチリのフリーと、ルー・リードのTシャツのフルシアンテ。よっぽど好きなんだな。
それにしても、頼むからレッチリにずっといてくれ。

ニルヴァーナのカート・コバーンは、はなはだ妥当なソニック・ユースのTシャツ。

こちらのカート・コバーンは、同郷・同レーベルの仲良しのマッドハニーのお友だちT。

これは知る人ぞ知る有名なTシャツ。米カリフォルニア出身で、生涯に渡って統合失調症と双極性障害に苦しみながら、自作の歌を宅録してカセットテープで通信販売していたローファイ系アーティスト、ダニエル・ジョンストンのTシャツだ(絵もダニエルが書いた)。ほとんど無名だったが、カート・コバーンがこのTシャツを着たことで一気に注目を集め、ドキュメンタリー映画『悪魔とダニエル・ジョンストン』が作られるまでになった。

そのニルヴァーナのTシャツを着ているのは、彼らもまた同郷・同レーベルのグランジ仲間、サウンドガーデンのヴォーカリスト、クリス・コーネル。残念ながら2017年に52歳で自ら命を絶った。

フー・ファイターズのデイヴ・グロールが着ているのは、キッスのジーン・シモンズのTシャツ。これはいかにも彼らしいどストレートなチョイス。

パール・ジャムのエディ・ヴェダーが着ているのはザ・フーのTシャツ。ジョーイ・ラモーンが着てたのとまったく同じデザインだ。偶然なのか、もしかすると知ってて着てたりして。2人をリスペクトしてるってことで。

カルロス・サンタナのシャツには、ジミ・ヘンドリックスが。1969年のウッドストックで話題をさらった2人だ。

元レッド・ツェッペリンのロバート・プラントのTシャツは、なんとジミー・ペイジだ。元相方への愛が凄い。

なんだそれ。

ダセぇな、ポリス。スティングのTシャツの人物は、共産主義の生みの親、カール・マルクスだ。

番外編。欲しい気もするが、たぶん実際に履いたらすごく恥ずかしいんだろうな。。

最後はおまけ。ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコのロンTを着てるのは20代前半のわたし。将来きっと何者かになるだろうと思っていたけれども、結局何にもなれませんでした。ああ残念。

以上、日曜ロック写真館 vol.5【Tシャツ編】でした。

お楽しみいただけたら幸いです。

by goro