【きょうの余談】フジロックに出現した”恐竜”

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一昨日の土曜日、このブログで2年前に公開した、《ダイナソーJr【名曲ベストテン】》という記事に、突然300件ほどのアクセスがあった。

こんなふうに過去の記事に急にアクセスが集中するときは実は凶報の場合も多く、わたしは「まさかマスシスが!」と不吉な予感がし、一瞬、心臓のドクンという音が聞こえたほどだった。

しかし実はこれは凶報ではないことがすぐに判明し、安堵した。
その日ダイナソーJrは来日していて、苗場のフジ・ロック・フェスティヴァル2022に出演していたのだった。わたしはフジロックには興味がなかったので、そんなことも知らずにいたのだ。

それをわたしが知ったのは、Twitterでこんな投稿を見たからだった。

フェス好きでも知られる、さらば青春の光というお笑いコンビの森田哲矢の投稿だ(ちなみに彼らのコントは、現在のお笑い界でも一、二を争うぐらい面白い)。

現在40歳の森田は、30年前に活躍していたダイナソーJrなんてもちろん知らないのだろう。

われわれにとっても、その30年前当時、ダイナソーJrがロックシーンに登場した時の衝撃といったらなかった。そりゃもう凄かった。
それが30年後の現在も変わらず、彼らを初めて聴いた人にこんなふうに衝撃と興奮を与えていたのだ。

わたしよりひとつだけ年上のJ・マスシス(最近はマスキスと表記するらしいのだけれど、ごめんね、今さらわたしは変えないよ)が、同世代として今も衰えを知らず、昔と変わらない轟音ギターで若いリスナーたちをぶちのめしているということがすごく嬉しいし、勇気づけられたのだ。

Twitterを検索してみると、ほかにも同様に、その日のダイナソーJrのステージを賞賛する投稿がいくつも見つかった。

そして、これもわたしは知らなかったが、今回のフジロックはYouTubeで生配信されていたらしい。しまった。休日だったのだから、それぐらいは見れたのに、知らなかったのだ。ホント、年くってくると情報に疎くなって、嫌になるな。

結局、わたしのブログの古い記事にアクセスがしてきたのは、こんなふうにダイナソーJrを苗場のステージやその生配信やらで初めて見て衝撃を受けて、ネットで彼らのことを検索した人たちなのだろう。ありがたいことだ。参考になったかな。

それにしても今回は、ベースがルー・バーロウ、ドラムがマーフという、なんとオリジナルメンバーでの来日ということだ。

これは見たかったなあ。。

でもわたしは、ちょうど30年前の1992年に名古屋のクラブクアトロで彼らのライヴを観ている。
あのライヴはわたしの人生においても5本の指に入るライヴだった。オールスタンディングの客席が盛り上がり過ぎてもみくちゃになりながらぐるぐると回転し、わたしは洗濯機の中の洗濯物になったような最高の気分だった。

そして現代の苗場に現れたその古代の”恐竜”が、今どきの21世紀のリスナーにも昔と変わらぬ衝撃と興奮を与えたようで、こんなうれしいことはないな。

ちなみに今年の3月には『ダイナソーJr/フリーク・シーン』というドキュメンタリー映画が日本でも一部で公開されていたのも知らなかったが(なにも知らんな)、機会があればぜひ見てみたいものだ。

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