No.031 ステッペンウルフ/ワイルドでいこう! (1968)

イージー・ライダー
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ 31
Steppenwolf – born to be wild

若い子は知らないかもしれないけど、ロック好きのおじさんやおばさんはだれでも知ってる名曲だ。

若い子は一目見て「ダサいなあ」と思うかもしれない。
しかしカッコいいためにはダサい要素も必要なのだ。

この曲はデニス・ホッパー監督の『イージー・ライダー』で使用されて有名になった曲。
この映画こそ、社会からはみ出したダサいやつらのダサい運命を、技術は稚拙だけど荒っぽく奔放に描いた、史上稀にみるほどカッコいい映画だ。

『イージー・ライダー』は当時のアメリカ映画の常識をぶち壊したような映画だった。
全編にリアルタイムのロック・ナンバーが使われたのもほとんど初めてのことだった。

中でもこの曲は大型バイクで疾走する2人の映像になによりもうまくハマっていた。
単に映像と音楽の雰囲気が合ってるというだけのものではなく、その志や目指すものを含めて、映画とロックがシンクロした初めての瞬間だったのかもしれない。

わたしはデニス・ホッパーが好きで、彼の監督作や出演作はマイナーなものまでビデオを探してだいたい見つくしている。
監督としても役者としても素晴らしい、破天荒な天才なので、わたしは「アメリカの勝新太郎」と呼んでいる。

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