≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その90
Primal Scream – Movin’ On Up
プライマル・スクリームの1991年発表の名盤『スクリーマデリカ』の冒頭を飾る曲だ。
その頃はまだあまり売れてないガレージ・ロック・バンド、ぐらいの存在だったプライマル・スクリームの起死回生の3rdアルバムは、当時のクラブシーンの流行だったアシッドハウスとロックを融合させた画期的なアルバムだった。
ハウスとロックの融合なんて、それだけならわたしもそんなに聴く気にならないが、そのロック要素はアメリカ南部の香り漂うものだったのが面白いと思った。
この曲は他の曲と比べるとダンス色よりロック色ほうが強いのは、プロデューサーがジミー・ミラーだからだろう。
ローリング・ストーンズの『ベガーズ・バンケット』から『山羊の頭のスープ』までの名作群のすべてをプロデュースした、あのジミー・ミラーである。
アルバム『スクリーマデリカ』でジミー・ミラーがプロデュースを担当したのは、やっぱりどこかストーンズっぽいこの「ムーヴィン・オン・アップ」と「ダメージド」の2曲だけだ。
わたしはこの2曲が一番好きだ。
本当はそれ以外のアンドリュー・ウェザオールというDJがプロデュースした他の楽曲のほうが画期的で有名で彼らの代表曲になっているけど、まあそれは好みの違いというか育ちの違いというか。
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