≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その107
Howlin’ Wolf – Smokestack Lightning
マディ・ウォーターズと共にチェス・レコードの2枚看板として人気を博した、ハウリン・ウルフの56年のヒット曲だ。
≪吠える狼≫の名前そのままの、彼のテーマ曲みたいな曲で、ハウリン・ウルフ自身が書いた曲だ。
ワイルドだけどクールな曲だ。
それにしても凄い声だな。
チェス・レコードの盛衰を描いた『キャデラック・レコード』という映画の中では、破天荒で非常識なブルースマンたちの中で、唯一紳士的で常識のある人格者として描かれていたのが印象深かった。
収入や契約や女のことで自分の思い通りにならないと不満を顕わにするマディ・ウォーターズに対して「そういうものだ。我慢しろ」などと諭したりする。
その後のミュージシャンたちにも慕われ敬愛されていたのは、ワイルドな音楽やパフォーマンスはもちろんだけど、尊敬できる人格者でもあったからなのかな、とも思ったものだ。