トレイシー・チャップマン/ファスト・カー(1988)

Tracy Chapman

【女子ロックの快楽】 #7
Tracy Chapman – Fast Car

世界的にヒットした名曲だけど≪500≫に入れなかったのは、歌詞がわからずにメロディだけ聴いてもあまりピンと来ないタイプの曲だと思って、躊躇したからだ。

しかしここでは取り上げよう。なにしろ名曲なのだ。


日本でもヒットしたので、歌詞の内容を知ってる方も多いかもしれないが、素晴らしい翻訳があったので、リンクを貼っておきたい。

およげ!対訳くん ファスト・カー/トレイシー・チャップマン

まるで一編の短編小説を読んだような感動を覚える歌詞だ。

母親は家出し、残されたろくでなしの父親の元を飛び出し、好きになった男と一緒に都会に出たけど、結局は彼もろくでなしで同じことの繰り返し、希望も逃げ場も見つからない閉塞感を歌った歌だ。

繰り返し出てくるリフレインは歌が進むにつれ、同じ歌詞なのに違った意味を帯びて胸を締め付ける、その歌詞の力が凄い。

歌詞を読むのがめんどくさいという方には、矢井田瞳が日本語に訳して歌ったバージョンがある。これも秀逸だ。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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