スマッシング・パンプキンズ/1979 (1995)【’90s Rock Masterpiece】

1979

【90年代ロックの名曲】
Smashing Pumpkins
1979 (1995)

「1979」は、スマッシング・パンプキンズの3rdアルバム『メロンコリー、そして終りのない悲しみ』からの2枚目のシングルとして1996年1月にリリースされた。

アルバムは2枚組28曲入りの大作だが、彼らにとって初の全米1位となる大ヒットとなり、シングル・カットされたこの「1979」も、全米シングルチャートで12位まで上がる、彼らにとって最高位のヒット曲となった。

ちなみに「全米チャート」「全米1位」という言い方をよくするけれど、米国では「R&Bチャート」「カントリー・チャート」「オルタナティヴ・チャート」などヒットチャートがジャンル別に細分化されていて、その全部をまとめた総合順位のことを「全米チャート」と呼んでいる。

2ndアルバムまでのスマパンのシングルは、われわれが代表曲と認識していた「トゥデイ」ですら、オルタナティヴ・チャートで4位まで上がったものの、全米チャートでは100位以内に入ってもいなかったりする。

わたしはたまたまネットバカが集まる掲示板的なところで、スマパンを「『1979』だけの一発屋だと思ってた」という書き込みを目にして、へー、そういう認識の人たちもいるんだ、と逆に新鮮にすら思ったものだ。

そんな彼らの一発ヒット曲「1979」は、90年代前半の米国オルタナブームのシンボルであった轟音ギターは封印され、シンプルで爽やかですらあるサウンドが印象的だ。だから広く受け入れられ、ヒットにつながったのだろう。

これがヒットした時にわたしも「ああもうオルタナブームは終わったんだな」と思ったものだった。

(Goro)

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