No.319 ママス&パパス/夢のカリフォルニア (1966)

20th Century Masters: The Best Of The Mamas & The Papas (Millennium Collection)
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その319
The Mamas & Papas – California Dreamin’

この歌の誕生にまつわる物語は、下の動画の向かって左端の美女ミシェルと、ギターを弾いているジョンがカリフォルニアで出会ったことから始まる。

まだ高校生だったミシェルは、ライヴハウスで演奏していたジョンに一目惚れし、その日のうちに二人でニューヨークへ駆け落ちした。
今の日本なら淫行および未成年者略取の罪で活動休止は確実、場合によっては逮捕も有り得る行動である。
しかしなにしろ当時は”愛と平和と自由とフリーセックス、なんならドラッグも”の時代である。
まあ今よりはずっとおおらかで、自由で、なんでもアリの時代だったのだろう。
うらやましい限りだ。

その二人がニューヨークのモーテルで暮らしながら、カリフォルニアとはあまりに違う寒さに震えながら、この曲を書いたのだという。

勘違いしやすいが、この曲はニューヨークの冬の歌なのだ。
カリフォルニアを夢見ているちょっとせつない歌なのである。

二人はカリフォルニアに戻ってキャス(ぽっちゃりの女性)とデニー(ギターを弾いてないほう)を加えてママス&パパスを結成した。
この曲を2枚目のシングルとして発表すると全米4位の大ヒットとなった。

アルバムも売れ、世界初の野外コンサート、モンタレー・ポップ・フェスティバルでも中心的な役割を果たしたものの、ミシェルはあろうことかデニー(ギターを弾いてないほう)と不倫し、グループは崩壊、デビューから3年で解散した。

このなかなかのロッキンねーちゃんの美女ミシェルは、その翌年にはあのデニス・ホッパーと結婚したものの、たった1週間で離婚している。

まあ今の日本なら芸能界から抹殺されかねないが、さすがは愛と平和と自由とフリーセックスの時代である。

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