カール・パーキンス/ブルー・スウェード・シューズ (1956)【’50s Rock Masterpiece】

Amazon.co.jp: Blue Suede Shoes: The Very Best Of Cark Perkins: Music

【50年代ロックの名曲】
Carl Perkins
Blue Suede Shoes (1956)

1950年代のメンフィスのインディペンデント・レーベル、サン・レコードには、エルヴィス・プレスリー、ジョニー・キャッシュ、ジェリー・リー・ルイス、ロイ・オービソン、そしてこのカール・パーキンスが所属していた。まさにロックンロールの礎を創ったレーベルだった。

その一人であるカール・パーキンスが1956年1月にリリースしたのがこの「ブルー・スウェード・シューズ」だ。全米2位の大ヒットとなり、売り上げは100万枚を超え、ロックンロール最初期のスタンダードとなった。また、ブルース、カントリー、ポップスの要素が融合された最初のロカビリーレコードでもあった。

この曲の誕生秘話には諸説ある。
ひとつはジョニー・キャッシュがドイツで空軍の兵役に就いていたときに出会った黒人兵が、自身の靴を「青いスウェードの靴」と呼んで、誰も踏んだり擦ったりしないように注意したというエピソードを聞いてというもの。
そしてもうひとつが、カール・パーンキンスのライブ中に、客席で踊っていた少年がガールフレンドに「おれの青いスウェードの靴を踏むな!」とキレていたことを面白がって書いたという説もある。

しかしその最初で最後となる大ヒットの真っ最中にパーキンスは交通事故で重傷を負い、活動停止を余儀なくされてしまう。

代わりにこの曲をカバーし、テレビで歌ったのがサン・レコードの同僚、エルヴィス・プレスリーで、それでこの曲にはエルヴィスのイメージがついたという。

エルヴィスの熱い演奏はもちろん絶品だけど、パーキンス先生によるオリジナルの、抑えたトーンのキレのいいバージョンもまたクールでシビれる。

(Goro)