≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その401
Muddy Waters – I’m Ready
男・マディが「おれは用意できてるぜ!」と豪快にどやしつける、男子はたじろぎ、女子は体が火照ってたまらなくなるような一曲だ。
ロックンロール誕生前夜の1954年にR&Bチャート4位まで上がった、マディを代表するヒット曲のひとつだ。
初期のカントリー・ブルースからもうずいぶん進化したシカゴ・ブルースには、ラジオ向きのポップな要素もあり、スピードを感じるグルーヴ感もあり、すでにロックの原型として完成を見ているような曲だ。
わたしはこの時代の、まるで地下水路の中で録音したみたいなチェス・レコードの音が大好きだ。
このマディ・ウォーターズ、そしてチャック・ベリー、エルヴィス・プレスリー、ジョニー・キャッシュは、わたしにとって「偉大なる祖父」のような、別格的な存在である。
彼らはその後のすべてのロック&ポップスの創業者のようなものだ。
この英雄たちを心から尊敬し、感謝している。
コメント
シカゴブルース Love?
わたしはブルースはやはりマディ・ウォーターズが好きなので、シカゴ・ブルース中心に聴いてきました。
特にチェスレコードは、マディやチャック・ベリー、ハウリン・ウルフ、リトル・ウォルター、エタ・ジェイムズなどのスターがいて、天才ソングライターのウィリー・ディクソンがいて、一丸となって売れるレコードをつくることを目指していたようなので、楽曲もアレンジも、ラジオで流れてなんぼみたいなポップな要素があると思います。
また一つ勉強になりました。
シカゴブルースがポップだとは露も知りませんでした。デルタブルース一派やロバートジョンソンは知っていましたが、シカゴは恥ずかしながらスルーしていました。近々去年に発表されたストーンズの昔のブルースのカバーアルバムを聴いてみます。