No.487 ミューズ/ヒステリア (2003)

Absolution
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その487
Muse – Hysteria

イングランド南西部の田舎町で結成されたミューズは、1999年にデビューした。
この曲は彼らにとって初の全英1位となった3rdアルバム『アブソリューション』からのシングルだ。全英17位のヒットとなった。

死にそうなヴォーカルと、やりすぎなぐらい増幅したギターとベースの轟音、それでも全体的にはロックのスタイルを解体工事はせず、取り戻した楽曲だ。
まるでレディオヘッドとマイブラとマニックスあたりが合わさったようなバンドだな、とわたしは思ったものだった。

彼らのそのいろいろと合わさった結果が、21世紀のブリティッシュロックバンドとして理想的な条件を満たしたのだろう、この後彼らはアルバムを出すたびにセールスを伸ばしてバケモノのように売れ、2015年の最新作『ドローンズ』では全英・全米共に1位となった。

彼らの音楽は決してとっつきやすいわけでもないのにそこまで売れるというのは、ほんとはロックの需要はあるのに、供給不足なのではないかとわたしなんかは思ってしまう。
21世紀はロック不足の時代なのかもしれない。

2017年は、「米国で史上初めて、ヒップホップの売り上げがロックの売り上げを超え、最も売れたジャンルとなった」という衝撃的な発表もあった。

若者のみなさん、がんばってロックをやってください。

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コメント

  1. ごろー より:

    まさか、って感じですか
    だとするとわたしのほうが見当はずれだったのかもしれません(笑)

    わたしはレディオヘッドにもシューゲの匂いがすると思うぐらい、シューゲを拡大解釈するタチなので、そんなふうに思ったんだろうと思います(笑)

  2. フー太郎 より:

    まさかマイブラとは!
    ミューズからマイブラの名前が出てくるとは思わなかったです。ミューズといえば古典クラシックからの引用や、ハード過ぎないメタルチックなサウンド、オルタナティブな雰囲気の印象が強い
    気がします。大雑把な括りで言えばマイブラも充分にオルタナティブだとは思いますが、ミューズからはシューゲの匂いがしないのでかなり以外でした。歌詞のメッセージ性の強さという意味ではマニックスとの共通性を感じました。