ユーライア・ヒープ/対自核(1971)

Look at Yourself

【70年代ロックの快楽】
Uriah Heep – Look At Yourself

こう暑いともう、逆に熱々の石焼き麻婆豆腐でも食べてやりたくなる。

というわけで、普段はまあ聴くことのないタイプの懐かしい激アツロックを聴いてみる。

ユーライア・ヒープは1970年にデビューしたイギリスのハード・ロック・バンドで、メンバーによるコーラスが特長のバンドだ。

当時はハード・ロックがまだ出て来たばかりで、このユーライア・ヒープ、そして、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープルと並び称されたらしい。若いロック・ファンは「後の2つは知ってるけど…」と言うかもしれないけれど、だいたい「3大」みたいなのは、そのうちのひとつは忘れられてしまうものなのだ。

この曲は3rdアルバム『対自核(Look at Yourself)』のタイトル曲で、彼らの代表曲である。
それにしても直訳邦題の凄いこと。実存主義か何かの哲学用語みたいだ。
あらためて聴き直してみるとやはり、「爽やかな夏」ではなくて、「地獄のような猛暑」にぴったりの音楽だ。ビールが2リットル欲しくなる。

この曲は日本ではそこそこ有名になったが、イギリスのチャートには入らなかった。全体にキャリアを通じてシングル・ヒットには恵まれなかったバンドだ。
アルバムもイギリスでは39位だが、日本のオリコン・チャートでは5位と、特に日本で愛されたバンドだったようだ。

今年でデビュー50周年、メンバー交代や、メンバーの死去、レコード会社の倒産、長い停滞期などを経て、オリジナル・メンバーはヴォーカルのミック・ボックスのみになったものの、今なお現役である。

一昨年は24枚目のアルバムも発表しているし、昨年は通算5度目の来日も果たし、東京・大阪で3日連続で1日2回公演をこなす元気なところを披露している。

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