バズコックス/プロミセス(1978)

Operators Manual (Buzzcocks Best)

【パンク・ロックの快楽】
Buzzcocks – Promises

バズコックス7枚目のシングルで、全英20位のヒットとなった。

上のジャケットは、1991年に発売されたベスト・アルバムだけれど、パンク・ロックに似つかわしくない可愛らしいデザインが、バズコックスにめちゃくちゃ似合っている。

わたしはこのベスト・アルバムで初めてバズコックスを聴いたのだったけれど、一聴して大好きになってしまった。翌年には、ライヴも観に行った。

彼らはいかにもパンク・バンドらしく、攻撃的ではあるけれどもユーモアもあって、ラウドだけれどもポップセンスもあって、イギリスのラモーンズだな、とわたしは思った。

ましてこの曲なんかは、まるでビートルズのようにポップなメロディやキュートなギターで溢れかえった、せつないラヴ・ソングだ。

英国ロックは、60年代のブリティッシュ・ビートに始まり、ハード・ロック、パンク、ニュー・ウェーヴ、ネオ・アコ、ブリット・ポップ等々と様々なスタイルに変貌しながらも、ポップな芯だけは受け継がれてるんだなあとあらためて思う。

アメリカン・ロックの芯には「ルーツ・ミュージック」が、ブリティッシュ・ロックの芯には「ポップ」があるということなのかもしれない。

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