柳ジョージ/『祭りばやしが聞こえる』のテーマ(1977)

Time in Changes [Analog]

【ニッポンの名曲】
作詞:東海林良 作編曲:大野克夫

1stアルバム『Time in Changes』収録曲で、萩原健一主演のTVドラマ『祭りばやしが聞こえる』の主題歌にも使われた、柳ジョージのデビュー・シングルだ。

バックの演奏はレイニーウッドではなく、萩原健一の当時バックバンドだったNadjaバンドだ。どうしてそうなったのかはわからないが、大人の事情みたいなものか。

70年代米国の都会的なソウル、当時で言う「ニュー・ソウル」みたいなクールなアレンジがめちゃカッコいい。

作・編曲は「勝手にしやがれ」「サムライ」「時の過ぎゆくままに」などで沢田研二の黄金時代を支え、日本歌謡界をリードした作曲家、大野克夫だ。

萩原健一は柳ジョージを見出し、柳のブルージーな声やレイニーウッドのサウンドを気に入り、彼らを引き連れてツアーを回ったり、彼らが書いた曲をカバーした。

柳が当初、全編英語で歌っていた「Weeping in the Rain」を、「英語じゃダメだって。日本語だけど英語で歌ってるようなフィーリングで書き直してくれ。騙されたと思ってやってみろ」と説得し、日本語版の「雨に泣いてる」を録音させ、それを自身が主演するTVドラマ『死人狩り』の主題歌に抜擢すると大ヒットし、彼らの出世作となったのだった。

柳ジョージにとってショーケンは、自身を世に出してくれた大恩人だった。

その柳ジョージは2011年に、ショーケンは2019年に、世を去った。

日本からカッコいい漢が、どんどんいなくなっていく。