No.396 ブロック・パーティー/バンケット (2004)


≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その396
Bloc Party – Banquet

ブロック・パーティーは2004年に、この曲を収録したEPでデビューしたロンドンのバンドだ。

1980年代初頭に「ポスト・パンク」と呼ばれた、どちらかというとメロディよりもビートの個性が強いバンド、ギャング・オブ・フォーやキリング・ジョーク、PILといったあたりを彷彿とさせるため、フランツ・フェルナンドのブレイクあたりから始まった《ポストパンク/ニューウェイヴ・リバイバル》と呼ばれる一派として注目を浴び、この「バンケット」は全英13位まで上がった、初期の代表曲だ。

最初聴いたときは、ほとんど甘味抜きのクールな音楽だなと思ったけど、聴いているうちにけっこう熱いものも伝わってくるし、性急なビートと短いメロディのカッコ良さも好きになった。2000年代のリアルなポップソングだ。

ナイジェリア人の両親を持つヴォーカルのケリーは、いとこが人種差別主義者に殺害された経験を歌にするなど、社会派的なメッセージなどの側面も持つバンドだ。