No.393 レディオヘッド/ゼア・ゼア(ザ・ボウニィ・キング・オブ・ノーホエア) (2003)


≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その393
Radiohead – There, There

シンプルなロックンロールでは慊(あきたりな)いという方にはこちらを。

レディオヘッドの6枚目のアルバム『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』からのシングルだ。全英チャートで4位まで上昇している。
こんなどこか秘境の民族の、狂気と破壊の獣神に捧げるお経みたいな歌がチャートに上がるなんて凄い時代だった。

PILの『フラワーズ・オブ・ロマンス』あたりを思わせるような独特の、リズムを強調した曲だ。
わたしはふだん決して踊ったりはしないが、こういう曲を聴くとついつい踊りだしたくなってしまう。
変態なのかもしれない。自覚はある。

ほとんど前衛とも言えるけど、決してそれだけじゃない。
ポップな要素もちゃんとあって、ギリギリポップソングとして成立しているのがレディオヘッドの凄いところだとわたしは思っている。