≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その135
Van Morrison – Crazy Love
めぐり合わせが悪かったのか、なぜか今まで聴く機会が無かったヴァン・モリソンを、昨年たまたま聴いて以来、どっぷりとハマってしまった。
今やわたしにとって、モリソンと言えばヴァンのことだ。
夜になると彼の音楽が聴きたくなってくる。
わたしの新たな≪夜の音楽≫だ。
もうヴァンなしではいられない。
とくに1970年のアルバム『ムーンダンス』は超のつく名盤だ。
もっと前に知っていればわたしの昔のブログ≪名盤100選≫にも確実に入れただろう。
「ロック史上最強のA面」とも称される前半5曲はとくに凄い。
ソウルフルな歌声は、そのシャウトにも、ささやくような小声にも、ざわざわと感情を揺さぶられる。
隅々まで練られたアレンジも素晴らしく、抑制されたホーンや、小さなアコギの響きの一音までも美しい。
トータルアルバムのようにドラマチックに曲は進み、一度聴き始めるとやめられない。
永久に聴いていられるような気さえしてくる。
この「クレイジー・ラヴ」はそのA面の3曲目に収録されている。
ヴァン・モリソンはシャウトしまくるワイルドなヴォーカリストという勝手なイメージがあったのだけど、こんな美しい曲をこんなふうに歌われたら、ちょっと感動してしまう。