
1990年、軍団が野に放たれる【死ぬまでにもう一度見たい映画を考える】その8
90年代に突入すると、80年代とは世の中の空気感があきらかに変わってきた。 海外ではベルリンの壁が崩れ、ソ連共産党の独裁に終止符が打たれると、東欧の共産国家も連鎖倒産みたいに廃業する格好...
メジャーからマイナーまで、クラシックロックの名曲や名盤をお薦めしたりしなかったりするブログです。
90年代に突入すると、80年代とは世の中の空気感があきらかに変わってきた。 海外ではベルリンの壁が崩れ、ソ連共産党の独裁に終止符が打たれると、東欧の共産国家も連鎖倒産みたいに廃業する格好...
我が家にステレオコンポがやってきたのはわたしが中学一年生のときだった。周囲の友人たちがいろんなレコードを買って自慢しあってるのをうらやましく思っていたので、念願のことだった。 母...
「金」に対する生々しく複雑なホンネ 忌野清志郎が書いた、初期のRCサクセションの歌詞には「金」にまつわる歌がいくつかある。 1970年のデビュー・シングルからして、こんな感じだ。 宝...
RCサクセションはリード・ヴォーカル&ギターの忌野清志郎、ギターの破廉ケンチ、ウッドベースの林小和生という中学の同級生3人で結成され、1970年3月にシングル「宝くじは買わない」でデビ...
【ブルース・ウィリス登場】 1989年、昭和が終わり、平成の時代の始まりである。 2月に公開されたジョン・マクティアナン監督の『ダイ・ハード』(’88)は、ブルース・ウィリスという新た...
わたしがRCサクセションを知ったのは中二のときだ。1980年のことである。 当時、シングルでリリースされたばかりだった「トランジスタ・ラジオ」をラジオで聴いて、一瞬で好きになった。あの少...
さてこのシリーズは、映画館で10年、レンタルビデオチェーンで20年勤め、その間ほぼ毎日のように映画だのビデオだのDVDだのを見る生活をしていたものの、そんなペースで観ていれば片っ端から忘れてい...
井上陽水はロックだ。 初期陽水の編曲を手掛けたのは元モップスのギタリスト星勝だったし、早い時期からロンドンやロサンゼルスで現地ミュージシャンとレコーディングしたりと、そのサウンド...
吉田拓郎、泉谷しげるときたら、次は井上陽水しかいないだろう。 デビューは拓郎が1970年、泉谷は1971年。陽水は二人より早く、アンドレ・カンドレの名前で1969年にデビューするものの成...
わたしがロックバンド、またはロック・アーティストを初めて聴くときに、まず最初に気になるのが、ヴォーカルの声とギターの音だ。まあ大半のロック好きはそうじゃないかと思う。 わたしはギターを弾...
※今回より、もう一度見たい映画のタイトルだけを太字で表記しています。 【ベティ・ブルー】 ジャン=ジャック・ベネックス監督の『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』(86)を観終わって劇場から出...
1971年11月、吉田拓郎が独立系レーベルのエレックレコードから大手のCBSソニーへと移籍したのとちょうど入れ替わるようにして、泉谷しげるはエレックレコードからデビューした。 ラ...
【ジム・ジャームッシュ】 1986年はわたしがハタチになった年だ。この年の最も印象深い映画がジム・ジャームッシュ監督の『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984)だ。 モノクロ...
1971年にデビューし、当初は親しみやすい音楽性と、高校を中退して底辺職を転々とする生活を送ってきた心情を吐露するリアリティあふれる歌詞が特長のフォーク・シンガーとして、吉田拓郎や井上陽水に次...
だとしたら世も末だな。 1971年にデビューした泉谷しげるは、70年代には吉田拓郎や井上陽水と肩を並べるくらい人気があった。まあレコードのほうはなにしろインディーズで、杜撰な経営で有名なあのエレ...
【ミニシアター】 わたしが17歳で映画館に就職したその翌年、単館上映のスペイン映画『ミツバチのささやき』(73)を観た。今思えば、これがわたしが見た初めての日本とアメリカ以外の映画だった...
少年時代には気持ちの悪い映画が2本だけという記憶しかない、身も心も貧しく、映画に無縁の生活だったわたしがやっと映画を観るようになったのは、17歳のときに地元の映画館に就職してからだ。映画のこと...
さて、今回は映画のことを書こうと思うのだが、いつもやってる【名曲ベストテン】みたいな感じで、【映画ベストテン】みたいな記事を書いたり、過去に見た映画をお薦めしたりするのはわたし...
初期の吉田拓郎の"フォークシンガー"のイメージは実は彼の数あるうちの一面に過ぎず、もともとキャッチーな歌メロのポップソングを得意としていた吉田拓郎の書く歌謡曲は、自分で歌うための曲より...
1970年にデビューし、ボブ・ディランやビートルズ、R&Bやアメリカン・ポップスなどを消化した多彩なメロディーとリアルな歌詞による革新的な音楽で若者たちに絶大な支持を得、日本のポピュラ...