No.369 ザ・スタイル・カウンシル/タンブリング・ダウン (1985)


≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その369
Style Council – Walls Come Tumbling Down

人気絶頂の時にジャムを解散し、ポール・ウェラーがキーボードのミック・タルボットと組んだプロジェクトがこのスタイル・カウンシルだ。

ジャムが大好きだったわれわれは、このスタイル・カウンシルには肩透かしを食らった感じだった。
当時のブラコンに寄せたサウンドに実験性も加えた音楽は、ボンビーでダサくてアホなわれわれには残念ながらそんなシャレシャレな世界は理解不能だったのだ。

でもまああらためて聴いてみるとこの曲のように、後期のジャムとそんなに変わらないカッコいい曲だってある。わたしはこの曲がとても好きだ。

この曲は、彼らの最高傑作と評されることの多い2nd『アワ・フェイバリット・ショップ』からシングルカットされ、全英6位のヒットとなった。さらにアルバムは、全英1位の大ヒットとなる。

しかしこのあたりをピークにして、スタイル・カウンシルはあまりに様々な音楽スタイルをやり散らかしたことで迷走していった。
4thアルバムは酷評され、89年の5thアルバムは当時流行のハウスを取り入れたもののレコード会社に発売を拒否され、スタイル・カウンシル自体も自然消滅するという寂しい結末を迎えている。