Peter Gabriel – Sledgehammer
1stアルバムから4作続けて『ピーター・ガブリエル』という自身の名前のみの名無しアルバムを発表して全国のレコード・ショップを困らせたピーター・ガブリエルが、これ以上は許さん!とレコード会社に叱られて付けたのがこの『So』だ。5枚目なのでドレミファソのソと付けただけで、やはり意味はないらしい。
全英1位、全米2位と、この『So』は世界中でめちゃくちゃ売れた。
それまでは元プログレのカルト的なアーティストだったピーター・ガブリエルを、一気に世界的な人気ポップスターへと変えた。
『So』からはシングル・ヒットが続々と生まれたが、最もビッグ・ヒットを記録したのがこの「スレッジハンマー」だ(全英4位、全米1位)。
大ヒットの背景にはポップでキャッチーな曲の良さ以外にも、大いなる手間暇とお金をかけてふざけにふざけた、凝ったPVがMTVでヘビロテになり、話題になったことが大きい。
現在では想像もつかないだろうけど、当時のMTVにはそれほどの影響力があったのだ。
MTVのヘビロテにハマれば、地球上のあらゆる場所でCDが飛ぶように売れ、一夜にしてアーティストは億万長者になることが出来た。
本音を言うと、わたし個人は「スレッジハンマー」は良い曲だと思うけれど、PVにはなんの興味も湧かない。
わたしにとってPVは、アーティストが演奏しているだけの映像が理想だ。
あんまり映像が凝り過ぎていると、肝心の音楽が入ってこなくて困るのだ。
もちろん、好きな人もいるだろうから、このブログでもちゃんと凝りに凝ったPVをたくさん紹介しているけれども。