No.500 U2/アメリカン・ソウル (2017)

≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その500
U2 – American Soul

最後はU2で締めくくろう。

この曲は先月発売されたばかりのU2の14枚目のスタジオ・アルバム、『ソングス・オブ・エクスペリエンス』の収録曲だ。
上の写真はそのアルバムジャケットだけど、左がボノの息子、右がジ・エッジの娘なのだそうだ。

それは場所のことじゃない
この国はおれにとってドラムとベースの音だ
目を閉じて、探し出せ、感じろ
それがサウンドだ

(written by U2)

アイルランドが生んだ世界最高峰のロックバンドであるU2もまた、ロックの原点である「アメリカ」にこだわり続け、憧れ続ける。
それはすべてのロックを愛する者が心のどこかで愛と崇敬を抱いている国だ。

アメリカと言っても、ジョージ・ワシントンやドナルド・トランプのことを言ってるわけではない。
そんな名前はどうでもいいし、なんの憧れも抱かない。
世界最強の軍事力や、極端な格差社会や、人種や宗教の問題を根深く抱えた国であることも、また別の話だ。

君たちはロックンロールだ
君たちと僕はロックンロールだ
アメリカン・ソウルを感じるんだ

(written by U2)

われわれが憧れるアメリカとは、マディ・ウォーターズやジョニー・キャッシュの国、チャック・ベリーやボブ・ディランの国、すべてのロックミュージックの源流としての「アメリカ」である。

U2もまたプライマル・スクリームと同じく、常にロックの未来に向かって進み続けてきたバンドだ。
ロックを聴くこと、信じることをやめたくなったときに、U2やプライマルの新しいアルバムを聴けば、やっぱりもう一回ロックを聴いてみようかな、という気にさせられたものだ。

U2には他にも、この曲よりもずっとよく出来た名曲が山ほどあるのはもちろん承知の上だ。

でもこの≪500≫の最後に選ぶ曲は、初めてロックを好きになった頃を思い出させてくれるような、そしてこれからのロックの新たな展開も楽しみになるような、そんな曲を選びたかった。
多くの人が共感できるわけではないだろうけど、少しでも伝わったら嬉しいな。

ロックは決して絶滅した過去の音楽ではなく、生々しい現在の音楽であり、未来に向けて創造が続けられているアートである。
わたしはこれから先も、新しいロック・ミュージックを聴き続けていくだろう。

これで500回。

最後まで付き合ってくださったみなさん、ありがとうございました。
みなさんの「いいね!」や楽しいコメントのおかげで、モチベーションを維持することが出来ました。

内容はともかくとしても、開始から1日も休まずに500回を500日で完結させたことは、自画自賛させていただきます。Yeah。

あと少しまとめ記事みたいなものを書いた後、ブログはしばし休止することになりますが、いつかまた、なにかしらのテーマで再開したアカツキには、応援の程よろしくお願いいたします。