【パワー・ポップの快楽】
Badfinger – No Matter What
Badfinger – No Matter What
バッドフィンガーの代表作として知られる1970年発表の2ndアルバム『ノー・ダイス(No Dice)』からのシングルで、全英5位、全米8位の大ヒットとなった、バッドフィンガーの代表曲。ヴォーカル&ギターのピート・ハムの作だ。
このアルバムはまた、元祖パワー・ポップとして知られるアルバムでもある。
あらためて近日中にパワー・ポップの特集をやるつもりだけれども、「パワー・ポップ」とは70年代後半に生まれた名称で、文字通りギターをガッツリ鳴らすようなパワフルなサウンドでありながらメロディアスでポップな歌メロを持つロックのことで、わたしの大好きな音楽のことである。
その源流をたどっていくとバッドフィンガーに行き当たるというのが定説になっていて、この曲などはその代表的なものと言えるだろう。
だいぶビートルズ的ではあるけれども、ゴツンとくるギターがカッコいいし、一度聴いたら忘れられない歌メロも印象的だ。まさにパワー・ポップのお手本と言っていいだろう。