【70年代ロックの快楽】
Big Star – Thirteen
Big Star – Thirteen
ビッグ・スターの1stアルバム『ナンバーワン・レコード(#1 Record)』収録曲。
アルバムの評価は当初から高かったものの、レーベルの宣伝不足などでまったく売れず、そのせいで初期メンバーだったギタリストのクリス・ベルも脱退してしまった。
こうなるとアルバムタイトルもバンド名も、なんだか寒いジョークのように思えてくる。
アレックス・チルトン作のこの曲はアコギ2本だけで歌われる、地味ながら印象に残る曲だ。
これからデートに行こうとしている若い男女の会話のような歌で、「あなたのうざったいお父さんに、Paint it Blackを教えてあげて。ロックンロールはもうすっかり根付いてるんだから」と歌う、チルトンのブリティッシュ・ビート愛が垣間見える曲だ。