【女子ロックの快楽】 その6
Throwing Muses – Not Too Soon
Throwing Muses – Not Too Soon
スローイング・ミュージズは1984年にデビューした、アメリカのロードアイランド州ニューポート出身のバンドだ。
この1991年当時は、フロントマンの2人が女子(どちらもヴォーカル&ギター)で、ベースとドラムが男子だった。
2人の女子はクリスティンとタニヤという、高校の同級生で、異父姉妹でもあった。
ん? どういうこと?
よくわからないが、きっと複雑な事情があるのだろう。
この曲は4枚目のアルバム『リアル・ラモーナ』からのシングルで、タニヤが書いて、タニヤが歌っている。
しかしタニヤは、このアルバムを最後に脱退してしまう。
スローイング・ミュージズは、クリスティーンを中心に、3人で活動を続けた。
脱退したタニヤはピクシーズのベーシスト、キム・ディールとブリーダーズを結成した。
1年後にはブリーダーズも脱退し、ベリーを結成、4年後に解散して、現在までソロで活動している。
なんかよくわからないが、きっと複雑な事情があるのだろう。
明らかにピクシーズに影響を受けている、ラウドなギター、ユーモアとポップセンスがあふれるメロディが素晴らしい、いかにも91年的なロックンロールだ。