ブリーダーズ/キャノンボール(1993)

Last Splash [輸入盤CD] (GAD3014CD)

【女子ロックの快楽】
The Breeders – Cannonball

ピクシーズ解散後、ベースのキム・ディールは、自身で全曲を書き、リード・ヴォーカルも務めるブリーダーズに専念する。

ピクシーズの活動と並行して、1989年にブリーダーズは1stアルバムを発表しているので、すでにその頃からキムの心はピクシーズから離れつつあったのだろう。

この「キャノンボール」は2ndアルバム『ラスト・スプラッシュ』からのシングル。米オルタナ・チャートで2位と、それなりに注目を集め、成功したと言える。

特徴のあるベースラインが耳に残り、「ポップに壊れた前衛ロック」は、ピクシーズと方向性は大きくは違わない。だからファンにも受け入れられやすかったのだろう。カート・コバーンもブリーダーズの大ファンだった。
PVは意外にも、と言っては失礼だけれども。キム・ディールの愛らしさに溢れている。

ギターを弾いてるのは映像合成されたキム・ディールかと思いきや、双子の姉のケリー・ディールである。
見分けがつかないぐらいクリソツだが、考えてみれば双子がひとつのバンドに在籍しているというのはあまり聞いたことがないな。