≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その60
Aerosmith walk this way
1975年という時代にラップというものがどの程度存在したのかよく知らないけれども、まだほとんど無かったのではないか。
少なくともわたしのまわりや近所には無かった。
少しずつ世に出てきたのは1970年代末頃からのはずだ。
なのに、もうほぼ完成形みたいなラップがこの曲で歌われているのは驚きを超えて謎というほかない。
まさかラップ・ミュージックの創始者がエアロスミスということはないだろうけど。
ファンキーなリズム隊も、そしてジョー・ペリーの素晴らしくカッコいいギターリフ(いい音だ)も、まるでミクスチャー・ロックそのものだ。
その後1986年にはRUN DMCがカバーしているが、そんな必要もないほどすでに完成している。
色々な意味で画期的であり、そして単純に素晴らしくカッコイイ曲という意味でも、ロック史に残る名曲だ。
ちなみに発売当初は邦題が「お説教」という若干ふざけたタイトルだった。
思うに当時はまだラップというものが理解されず(あたりまえだ)、ハードロックバンドのおふざけ的な楽曲ととらえて、おふざけ邦題をつけたのではないかな、と想像する。きっと悪気はなかったはずだ。
最近のCDでは一切その邦題を使わなくなったのでこのブログでのタイトルもそれに準じた。