No.361 AC/DC/地獄のハイウェイ (1979)

Highway to Hell (Dlx)
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その361

AC/DCの6枚目のアルバム『地獄のハイウェイ』のタイトル曲だ。
彼らはオーストラリアのバンドだが、このアルバムぐらいから人気が世界的なものへと広がりを見せる。

しかし次作の『バック・イン・ブラック』のレコーディング中に、ヴォーカルのボン・スコットが急死してしまう。
死因は、酔って車の中で寝ているあいだに吐瀉物を喉に詰まらせた窒息死だったということだ。
『地獄のハイウェイ』はボン・スコットが歌った、最後のアルバムということになる。

しかし新たなヴォーカリスト、ブライアン・ジョンソンが加入し、『バック・イン・ブラック』は完成、世界で5,000万枚を売り、地球規模の天変地異みたいな大成功を収める。
ちなみに5,000万枚というのは、マイケル・ジャクソンの『スリラー』、ピンク・フロイドの『狂気』に次いで、歴代3位の売り上げということである。

70年代後半、パンクロックやニューウェイヴの勢いに押されるようにして、ハードロックの黄金時代は衰退していった。
それでもAC/DCが消えずに、それどころかさらに人気が高まったのは、シンプルながら自分たちの確固としたスタイルがあったからだろう。

ギターのアンガス・ヤングという人はほぼ野性みたいな人なのだそうだが、しかしアルバムを聴いていると、次から次へとまるでパンを焼くみたいにギターのリフをつくる、天才なのかなと思ったりもする。

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