No.339 レッド・ツェッペリン/天国への階段 (1971)

Led Zeppelin IV [REMASTERED ORIGINAL1CD]
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その339
Led Zeppelin – Stairway To Heaven

この曲はレッド・ツェッペリンの4枚目のアルバム(無題)に収録された、ロック史上最も有名な名曲のひとつだ。

(※いちおうこの文章は、この曲を一度も聴いたことのない人を想定して書いております)

もし「ロックの名曲は?」という設問があったら、かなりの確率で1位になりそうな曲だ。
それはもうなんというか、いかにも名曲然とした堂々たる風格すら漂わせているからでもある。

すぐにでも弾いてみたくなるようなギターの印象的なアルペジオで始まり、すぐにでも口づさめそうなわかりやすいメロディで歌が始まると、これはもうアホでもわかるほど美しい曲だと気づく。

ラヴェルのボレロみたいに、同じメロディを繰り返しながら徐々に楽器が増えて音量を増し、ドラムが入ったところでさらなる展開への期待が高まる。
その期待に応えるかのようにギターのファンファーレが鳴り響くと、ペイジ師のスピード感のある稲妻カッコいいギターソロに痺れていると、最後はまさかの神ハイトーンで歌われるドラマチックなクライマックスに感動するのである。

要するに、この曲はわかりやすいのだ。
ハードロックのカッコいいところやドラマチックなところを1曲で全部やってくれる、ロック初心者にも最適な古典的名曲なのだと思う。

まあ年季の入ったおじさんたちがバンドでこういう曲を演奏するのはもう勘弁してほしいが、十代や二十代の若者たちがこの曲を熱く演奏するならぜひ聴いてみたいものだ。