ジョン・クーガー・メレンキャンプ/渚のボードウォーク(1986)

The Best That I Could Do 1978 - 1988

【カバーの快楽】
John Cougar Mellencamp – Under the Boardwalk

原曲は1953年から活動しているニューヨークのコーラスグループ、ドリフターズが1964年にリリースし、全米4位となった大ヒット曲。翌年にはローリング・ストーンズがカバーし、以降も多くのアーティストにカバーされている、ドリフターズの代表曲だ。

ボードウォークとは、海岸に突き出た木製の桟橋のことらしい。
暑い夏の真っ盛り、「太陽から隠れてボードウォークの下で、誰かの足音を聞きながらメイキング・ラヴしちゃおうよ」などとチャラいことを言う、大胆な歌だ。

数あるカバーの中でも、このジョン・クーガー・メレンキャンプによるカバーはわたしの好きなもののひとつだ。R&Bの名曲を大胆にカントリー・ロック風にアレンジしたものだが、これが成功して爽やかな夏のイメージが膨らむ、気持ちの良いカバーになっている。

1986年のジョクメレのシングル「ロック・イン・ザ・USA」のB面に収録されたものだったが、オーストラリアのラジオなどではこっちのほうが多く流されたりもして、両A面として全米18位のヒットとなった。アルバム未収録だが、『グレイテスト・ヒッツ(The Best That I Could Do 1978–1988)』の日本盤にのみボーナス・トラックとして収録されている。

余談だけど現在は本名のジョン・メレンキャンプの彼は、3年前に66歳で、女優のメグ・ライアン56歳との婚約を発表している。まだ結婚はしていないみたいだけれども。

↓ トーキング・ヘッズのベーシスト、ティナ・ウェイマスとドラムのクリス・フランツ(2人は夫婦だ)がサイド・プロジェクトとして活動したバンド、トム・トム・クラブによるカバーは1982年にリリースされ、全英22位のヒットとなった。このカバーも可愛らしくて好きだ。

↓ ドリフターズのオリジナル。とまあいろいろなカバーを聴いても、結局ヴォーカルにしてもアレンジにしても、このシンプルなオリジナルがやっぱり最強だなあとわたしは思う。

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